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2005年08月03日
天然遡上の『和知の鮎』

夏の川魚『鮎』。
鮎は姿も美しく、千年以上の昔から日本人に愛され、
旬を強く感じさせるてくれる魚です。
鮎は川魚のイメージが強いのですが、実は回遊魚。
その生涯も短くたった1年。
春先に海から川に遡上し、秋には産卵し、
短い生涯を終えるのですが、
遡上前の海での生活は解明されていないことも多いようです。
全国に鮎猟で有名な川がありますが、中でも京都の和知の鮎は、
美食家で有名な北大路魯山人が愛した鮎としてとても有名です。
それは、天然の鮎は川に上ってから『川ごけ』を餌として食べるため、
取れ立ての鮎を食べるとコケの香りが時として強いのですが、
和知の鮎は、釣り上げてから、昔は、東京に運ぶ間、
何度も水を替えることで、川ごけの強い臭みが消え、
お腹の中にたまっていたフンもなくなり、
手間をかけた分、『すいか』、『きゅうり』の香りがする
すばらしい香魚に変身するのです。
現在も、釣り上げた天然遡上の鮎を和知の名水に数日間泳がせ、
腹の中の川ごけ、フンを出し、氷りで〆て出荷されています。

『都内でも本物の天然遡上を扱う店は極僅か』
先日、『和知の天然遡上の鮎』を頂く機会に恵まれました。
養殖にあるような脂肪の塊がなく、ふわっとさっくりした白身。
身からは本当に『すいか』『きゅうり』のようなさわやかな香りがし、
頭から尾まで内臓も含め、なにひとつ残すことなく、食べることができました。
まさに香魚。素晴しい香のする魚、絶品です。
『和知の鮎』も他の地方同様、本当に自力で川を上ってくる鮎は極端に少なくなり、
ごくごく僅か。
多くは琵琶湖で養殖をした鮎を出荷前に和知の川の水につけた『養殖鮎』、
稚魚のうちから渓流のような流れのある生け簀で、
天然の藻などを配合された自然界に近い餌を食べさせ育った『天然仕上げ鮎』、
養殖した稚魚を秋に放流した『天然鮎』と様々な鮎が存在します。
今は『天然遡上の鮎』は稀少。
そのため一部の超高級料亭に行ってしまうようです。
和知鮎だけではなく、近年大問題になっている魚のブランド化。
『関さば』、『四万十の天然ウナギ』など、名前が付くと超高級な
魚になってしまうのが最近の流れ。
決して天然のものだけが最高とは言いません。
天然だからすべてが美味しいと思うことも危険。
名前だけで購入するのも要注意。
そんなに天然の物が沢山とれると言う事はあり得ない事。
正しく食材のこと知って、
養殖であっても、天然であっても、嘘の表示でなく、
正しく表示されたものを自分の判断で購入することが重要。
『消費者が利口にならないと』偽魚に騙されちゃうから、
要注意。
投稿者 miya : 2005年08月03日 12:42
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