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2005年10月09日

PAYS DE COCAGNE 『桃源郷』〜Pastel en fleur −la cocagne

pasatel46.jpg
『パステルの葉は ブルーのもと』

ミディ・ピレネー地方のトゥルーズ、アルビ、カルカッソンヌの
三角地帯を中世は『pays de cocagne』(桃源郷)と
呼ばれていました。

この地域ではこの時代、
PASTEL(パステル・和名:丹青、中国名:大青)を栽培し、
青の自然染料を作ることで莫大な富をこの地域にもたらし、
黄金時代を築きました。

 歴史的には古代から中世初期まで、『青い色』はまったく重要視されず、
この色が使われるようになったのは、12世紀に入ってからで。

特に、教会のステンドグラスの背景色に使われるようになってから、
青い色が積極的に使われるようになりました。
 有名なところではパリの近郊にあるシャルトル大聖堂。
ここのステンドグラスのブルーはシャルトル・ブルーと言われ、
フランスのステンドグラス史の中でも最も美しいステンドグラスとして
世界遺産としても登録されています。
 
また、青い色は教会内部だけではなく、七宝焼、聖具などにも浸透し、
絵画にも積極的に使われるようになりました。
12世紀頃はちょうどマリア信仰が盛んで、
13世紀のマリア像の衣装が従来の黒い色に変わり、
青い色で描かれるようになるのです。
マリアがフランスの守護者とされたことで、
青い色を王家の色を表す色とされるようにもなったのです。
 
 パステルの需要が伸びるには技術の進歩も後押しをし、
1230年頃から組織的に栽培されるようになりました。
 さて、パステルですが、写真は9月に撮影をしたので、
葉しか見ていただけないのですが、
パステルはもともとはアブラ菜科の植物で菜の花にとてもよく似ています。
 春先には黄色の小さな花で黄金の三角地帯はまさに黄金色に染まり、
桃源郷になるのです。

 しかし、このパステルの葉で染料を作るには、とても手間ひまがかかります。
まず葉をつぶし、パテ状にし、2〜3週間醗酵させたのち、ボール状にまるめ、
数週間かけて乾かします。
 タンセイ自体はどこにでもある植物だったのですが、
染料を作るまで手間ひまがかかるため、高価な価格で取引をされていました。
1240年頃からタンセイの栽培地域が限定されるようになり、
14世紀半ばには南仏が一大生産地域となり、特にtoulouseはこれで栄え、
立派な塔をもつたてものが建てられ、活況を呈しました。
 
 しかし、低価格で購入できるインディゴが入ってくると、人気が移り、
パステルは衰退していったようです。

 1700年代にはパステルには染料としてでなく、
皮膚治療に効果のある薬効があるとされ、
使われるようになったのですが、このことも、
しばらくの間、歴史から消えていました。

自然ブームから、ここ数年、漢方や自然の医薬品が再び注目されるようになり、
パステルも再び注目を浴びるようになりました。
 以前は染め物がほとんどでしたが、今はパステルで作られた油で作られた
石けんやシャンプーが大人気。
 おしゃれな人たちの間で、評判です。
 toulouseに出かけたおりにはぜひ、見つけてみては。
お肌の潤いを保ってくれてるそうです。

投稿者 miya : 2005年10月09日 14:40

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